都市農地だからこそ残る田んぼの生き物②

 

左側は過去の改修時にコンクリで固めた畔。カモがのんびりしていました

 

絶滅危惧種トウキョウダルマガエル

さて、調査は、10mずつ堰き止め30分間で確保した水生生物の種類、数、大きさと、水流の速さ、深さなどを記録しますが、結果は工事終了後間もないためか、ドジョウやシオカラトンボのヤゴ、アメリカザリガニ、エビ類がおもでした。

でも田んぼに水が張られると生きものたちは産卵に戻り、水を抜く季節には成長して水路へと移動します。8月~9月に予定される次回調査には、ぜひ関心ある子どもたちにも呼びかけられるよう、環境部には連携の輪を広げてほしいものです。 

【農業効率や維持管理経費の抑制】と、【生きものの生息域の保全】を両立させるには、農業者の理解と、農地特有の生物生態の知識、そしてその両立を可能にする工法の知識が必要です。農業、環境、土木といった縦割りを市民がつないだ意味と、専門家も含めた市民のネットワーク、そしてやはり環境部が復活したことは意義深いと改めて感じました。