都市農地だからこそ残る田んぼの生きもの①

全景。5月半ばには水が張られます

田んぼと水路の境はバリアフリー

ドジョウの中には卵をもっているものも

 426日、よみがえれ!大栗川を楽しむ会と多摩市環境政策課とで、一ノ宮の田んぼ(一ノ宮交差点近く)に隣接する農業用水路の水生生物調査を行いました。日野市を流れる程久保川の水を引くこの水路は、年間を通して一定の水量があるため、昨年の調査ではドジョウやオイカワ、ギンブナといった田んぼの常連が確認されています。 

この水路の改修工事は数年をかけて少しずつ行われてきましたが、住宅地に抜ける水路をたどると、コンクリだけの部分や石積みなど部分により工法が異なり、生物の生息域としての配慮どころか、景観に対する市の考え方すら問われます。

が、しかし!!

今回の改修箇所(田んぼに接する)では、復活を遂げた環境部の環境政策課から、工事を発注する都市整備部の下水道課に対して初めて()提案がなされました。

今回の提案とは・・・

・田んぼ側の畔をコンクリートで固めず、畔の木柵で固める。

・作業用の橋の下に、魚が溜まることのできる深みをつくる。

・水路と田んぼの行き来ができるよう極力、段差を設けない。

などでしたが、農業者の方も「コンクリで固めた方が畔を気にせず楽なんだけど、冬眠や鳥が身を隠す場所ができてよかった。」と言って下さり、理解を得ながら丁寧に進めてくれた下水道課に感謝です。