議長の選び方

新議長は折戸議長、副は増田副議長に決まりました。

15日に開かれた臨時議会で、議長選挙が行われました。地方自治法では議長の任期は4年間ですが、多摩市では慣例として2年毎に替わります。去年、視察で訪れた石狩市議会は1年交代でしたが(「元議長」という肩書きをみんなが使えるようにだとか)、改選後に4年間分の議長を決めておくとのお話にはびっくりしました。

さて、忘れもしない2年前の議長選では、選挙とは名ばかりで、水面下で事前に決まっていることにがっかりしたものです。民主党の動議、つまり、議長になろうと思う人が立候補表明をして、それによって選ぶようにしないか…は、いい考えでしたが、各会派との事前の話合いが皆無だったせいか余計な反感を買ってしまったのは残念でした。「ならば次の議長選までには仕組みを考えましょう」と新議長(藤原忠彦議員)が言ったこと、皆さんもご記憶かもしれませんね。

ああそれなのに、それなのに…
議会改革特別委員会でも話題に上っては消え、代表者会議では、その議長の会派である自民党だけが「今までのやり方でいい」と延べ、結局、立候補制は消えました。だいたい「今までのやり方」ってどういうやり方ですかね。実は、私は納得できなかったので、議会改革特別委員会として議長選をどう考えるのか、議長と委員長に委員会の席で質問しました。議長は「代表者会議で今まで通りと決まったが、次の改選時には必ず立候補制にしたい」、安藤委員長は「てっきり議運で話し合われていると思っていた。もっと早く送っておくべきだったが、議会条例の議論の中で検討できる」というお寒い答でしたが、委員会のメンバーである私も人任せだったことは否めません。

動議→休憩→議長選『立候補者の考えを聴く会』の落とし穴
市民の皆さんに「次回までには」と言っておきながら、これでは恥ずかし過ぎるので、公式ではなくても、立候補したい人の考えを聞かせてもらう会を開こう…と、遠藤めい子議員と各会派控室に説明に歩いたのは、本会議開始の5分前くらい。概ねの理解をいただき、議長辞職後直ちに『休憩を求める動議』、第1委員会室で会は開かれました。さて、「立候補したい方はいませんか」に、
藤原忠彦前議長:議会改革は自分の選挙公約。最後までやりたい
折戸さよ子議員:大病したけど心臓はもう大丈夫。今ならやれる。平等で公正な議会をつくりたい

と、お二人が抱負を述べました。この会のことは、やってよかったと概ね好評でしたが、課題も残りました。あくまで私的な会であるにも関わらず、ここで立候補表明しなかった人に投票するのはいかがなものか…という暗黙の了解が生まれ、結果、恐ろしいほど選択肢がないことになってしまったのです。この後、改めて議場で投票。副議長も同様でした。ちなみに副議長に名乗り出たのは
今井議員:与党だ野党だという垣根を越えた議会に変えるべきだ。何のための議会改革か思い起こし、市民のための議会にしたい。
増田議員:既存地域の人々がニュータウン開発時に土地を提供したり協力したのは、多摩村だった多摩市が栄えると思ったから。なのに40年たっても問題だらけだ。既存地域とニュータウンの融合に、残る2年、力を尽くしたい。

結果は14:9で折戸議長、14:11で増田副議長に決まりました。お弁当屋さんとお米屋さんの米米コンビですね!

その後、各委員会ごとに集まり正副委員長を決めましたが、人事全般が3月予算組(共産、民主、ゆい、あおぞら、日月会)で話し合われていたことには、驚きというか絶句というか。ネットは、右からも左からも蚊帳の外で笑っちゃいますが、それが私たちの意味なのかも。結局、「市民に見えない水面下」はどっちもどっち。改選後の議長選には、市民にも開かれた仕組みが整っているようにしておきたいものです。

ちなみに、私は議長は白紙投票です。無責任とのお叱りはごもっともですが、どうしても責任が持てないと考えました。副については、新年度予算に対する責任を放棄した議員に託せるはずないし、折戸さんとのパッケージで考えたら尚のこと有り得ないと判断し、今井議員に投票しました。
(写真はうちの前の公園のシラン。下は幻になったポスター。小沢さんは文鳥を飼っていたところが好き)