飛び石日記

4月10日…政務調査費会計締め切り
会派の会計をやっているので、この時期にはいろいろ考えさせられる。多摩市は1人26,000円×12ヶ月分の政務調査費が、会派に支給される。私たちは3人なので936,000円。「調査でも学習でも全額遣って市民のために働け」と、以前、ウォッチングのおひとりから指摘されたが、今年も半分くらい返してしまった。必要だけど難しい調査や研究を、詳しい人にお願いした時に、このお金が使えるといいのに。市民のシンクタンクに税金を還元するとでもいいましょうか…だめかな。

17日…パルテノン歴史ミュージアム企画展
友人がパルテノン多摩で開催中の『乞田鍛冶からひょうたん鍛冶へ』の展示を見に行くというので、便乗。明治になっての廃刀令で、乞田の刀鍛冶が野鍛冶(農具などをつくる)となって広がっていった様子がわかる展示だった。彼は自分も職人だからか「刀鍛冶が野鍛冶になるっていうのは辛かったろうなぁ」としみじみ。野鍛冶になるということを下野と見るのかもしれないが、人を殺す道具より、生かす道具をつくる方がいい。写真、上はふいご。下部にある穴から風が出て鉄を打つときの火を強くするらしい。下左は乞田の鍛冶・ひょうたん印の桑切り包丁(右端)や蕎麦切り包丁(左端)。下右は農民兵の鉢巻に入れた鉄板…こんなものも。

18日…若い人のこと
ベルブ永山で『大丈夫であるように』というCOCCOのドキュメントを観た。伸びやかな歌と飾り気のないおしゃべりに、若い人は癒されたり安心したりするんだろうな(ファンが多いのも納得)。ただ、沖縄と米軍基地、ひめゆり、六ヶ所村…どれも自分のこととして引き受けて、何かしなくては、でも何も変わらない…と苦しんでいるようにも感じたけど。『大丈夫であるように』という他者のための祈りが、自分の救いを乞うているようで、正直、私は胸が痛かった。そういう映画じゃないとYくんに言われるのはわかっていても、彼女自身が気になって仕方ないのでした。

19日…団地の自治会総会
多いときには250万円くらいあった繰越金が1万円台にまで減ったことに対して、住民の中から会長への不信が噴出した。今回は値上げの提案があったが、だったらばら撒きの支出を見直せとの意見が多かった。一所懸命さには頭が下がるほどなんだけど、だからと言って「住民不在」で「不透明」でもいいということにはならない。住民が、運営や会計の透明性を求めたのに対し、執行側は「やらない人間に何がわかる、文句があるならやってみろ」だった(市長もこう言いたい時はあったろうな)けど、そういうこと言ってるんじゃない。10:00から2:30まで4時間半ノンストップの総会は、住民なら汗をかこう、執行部は情報公開を…で、一応拍手となったけど、これで来年改善されなかったら、次こそ…あ、市長選も来年だっけ。

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