新年度予算、再提案!

確かに「政治は数」だった・・・

市長からの再提案がようやく出てきました(3月20日付HPに関係記事があります)。結論から言うと、見直すべきを見直さないでいいのか?それをしないために、必要な何かを充実させられないのでは、市民全体の不利益ではないのか?…そんなことを感じました(修正案に賛成した私たちが言うのも変だけど、私たちはあの内容全てに賛成ではない)。各部署の各担当職員が一つひとつ積み上げながら、泣く泣く見直した膨大な作業に対して、「福祉切捨反対」のような大づかみな話で向き合うことだけは、避けたいものです。

市長の再提案は明日1時からの本会議。その後の予算特別委員会で、再提案に対する各会派の考え方がわかります。

先の提案を変えないもの
①心身障がい者タクシー利用料助成、自動車ガソリン費助成
身体1級〜3級→基本的に1級〜2級に。聴覚障害は全見直し
②高齢者保有電話使用料助成(一人暮らしのNTT基本料助成)
所得制限を導入
③高齢者おむつ支給等事業
おむつ支給は限度額を12,000円→8,000円、おむつ代助成は限度額を10,000円→7,200円に
④就学援助費(小・中学校児童生徒のいる経済的に困難な家庭へ教育費の一部を援助)
認定基準を生活保護基準の1.5倍→1.4倍(緩和措置)→1.3倍へ
⑤準要保護児童生徒給食費援助
同上
⑥関戸公民館(やまばとホール)及び旧図書館解体工事
この3月いっぱいで廃止になる市役所横のやまばとホールの取り壊し

先の提案を見直したもの
①庁舎増改築基金原資積み立て(市役所建替えのための積立)
5千万→2千万に減額
②やまばとホール跡地の駐車場整備工事
約1億→削除(つまり撤回)
③せいせき多摩川花火大会補助事業
1,300万→1,000万に減額
④奨学金給付事業(経済的理由により就学困難な高校生に対し、都立高校授業料相当の月額9,000円を給付)
新年度から現行の1/2にあたる40人に枠を狭める+特別な事情を考慮する「特別審査枠」5人→40人枠は変えず「特別審査枠」を15人に増やす
⑤公園整備事業(中沢池公園用地買取、原峰緑地用地買取)
削除(つまり撤回)

以下、見直しをやめたもの(カッコ内は先の提案)
⑥重度脳性麻痺者介護人派遣事業(利用日数を月17日→12日に)
⑦心身障がい者福祉手当支給事業(新年度から未成年分を廃止)
⑧特定疾病者福祉手当支給事業(現行月7,000円→5,000円に)
⑨補装具費支給事業(市民税所得割16万以上の利用者に限り、サービス費の5%負担→10%負担へ)
⑩介護保険居宅サービス利用料助成(低所得者に対し、介護保険サービス利用料の4%を助成→2%に)

お金の「支給」が膨らむがゆえに、サービスの充実ができないとしたら…?月何千円というお金を支給することで、障がいがあるが故の、病気であるが故の暮らしの困難は、本当に解決できているのか…。障がい者・病気の人=いろいろ大変だろうから現金を支給…というおためごかしのやり方自体を見直すために、根本的な議論が必要と感じます。