2人の意見討論

2008年12月30日 02時42分 | カテゴリー: 活動報告

長いですからケータイでは読まないように

いつもながら報告が遅くなりました。最終日に文教委員長から報告された「多摩市学校設置条例の一部を改正する条例の制定について」に関して、印象深かったので書いておきます。

4校を2校に
この条例改正は、南豊ヶ丘小、南貝取小、北豊ヶ丘小、北貝取小4校の統廃合にあたり、今までの条例にあるこの学校名を削り、新たに「青陵南小」、「青陵北小」2校を加えて条例を改正するというものでした。統廃合に関する通知は1月から始まるので、今議会で条例が制定されないと、新学期に照準を合わせた発送作業ができないことになります。

前代未聞の修正案は「学校名なしの学校設置条例」
しかし、先の文教委員会ではこの条例案は「否決」されていました。
一部の地域住民から「この学校名では受け入れ難い。古くからある地名を残して」と意見が上がったのが原因です。委員長報告の後には、この2校の「学校名」のところを「学校の名称は条例で定める」と入れ替える修正案が提出されました。つまり、所在地の記載のみで新しい学校の設置を定めたとする修正案です。
提出者は藤原マサノリ議員(自)、小林義治議員(公)、菊池富美男議員(ネット・無所属の会)。で、賛同者にはそれぞれの会派議員と白田満議員、増田匠議員の計13人(あー、また自公ネと書かれる)。
この修正案は議案が取り上げられる直前に配られ、即議運。ですから、当然「こんな条例、あり得ない!」「談合だっ!」「多摩市議会の恥だ!」と、市役所4階には怒号が飛び交いました。結果は共産、民主、改革ゆいの会が原案・修正案ともに反対、13VS12で修正案が可決されました。

地域住民で議員
学校名のない学校設置条例というのは、いったいどうなのか…とも思いますが、提出者もそんなことは百も承知。ですが「古くからの地名を学校名に残せ」(つまり「貝取」の名を校名につけろ)という地域住民側に立つ議員との折り合いをつけるには、学校名は別途協議ということにして条例だけは通すという、この方法しか見つからなかったのでしょう。自公は市長提出議案だから(これはいつもですね)、そして私たち会派は、当事者である各学校PTAが、教育委員会のこれまでの進め方に山ほど不満はあっても、ギクシャクした地域を何とか立て直し新しい学校を創っていこうしているから、何としても可決させたかったのでした。特に、武内議員は自分も元豊ヶ丘中のPTA会長として統廃合の辛さを味わった経験があるので、地域の混乱や、それを解決しようと動く人々の熱意を肌で感じていたのだと思います。ただ残念なのは、委員会で反対していた会派への、修正案の働きかけの仕方です。全会派に打診しなかったらしいことが本会議の中で明らかになりましたが、どうしてこういう遺恨を残すようなやり方をするのか…。提案者3人のセンスですか。

2人の意見討論…①武内よしえ議員
会派代表としての武内議員の意見討論は「住民自治を何だと思ってるんだ!子どもたちのためを思うなら、これ以上、地域を混乱させるな!」とは言ってませんでしたが、私にはそう聞こえました。議員というより地域住民代表のようでしたが、傍聴席からは大きな拍手(泣いてる人もいた)が聞こえ、こういうのもアリだよなぁ…と、素直に感動してしまいました。武内さんの意見討論は彼女のHP12月25日をどうぞ(これも長いけど)!

②岩永ひさか議員
民主党はこの修正案には乗らず、岩永議員が意見討論しました。
この統廃合に関しては、過去に貝取、豊ヶ丘両地域から陳情が出ましたが、審議会が審議をしている最中に議会が先に結論を出すべきでないという判断で、審査未了にしています。なので、岩永さんは、「議会としてこの統廃合を判断する最初で最後の機会」ととらえ、学校配置は教育委員会だけが決めることでなく、まちづくりの問題として考えるべきだとの意見でした。これには全く同感です。閉会後に岩永さんは「地域の保護者の気持ちもわかる…でも、次から次へと続く学校統廃合の市のやり方はおかしい。議会が判断する機会は今日しかなかったから、敢えて修正案に乗らなかった。重い決断だった」と話してくれました。

当事者たちの思いを共有した武内さんと、議会そのものがどういう場なのかを第一義とした岩永さん。2人の意見討論は、ズームと鳥瞰のようでしたが、どちらも熱く、そして重いものでした。次は愛宕の統廃合が始まります。教育委員会、それ以上に市長は、このことを重く受け止めて臨むべきでしょう。