多摩第二小のこと その2

市民協働の用意はある

多摩第二小のPTCAや地元青少協から、市長宛に出した要望書の回答があるというので、11日夜、竜ヶ峰小「竜の子レストラン」(子どもたちが給食を食べるランチルーム)に傍聴に出かけました。

誠意のモンダイ
教育部長他ずらっと並んだ(計4人)教育委員会を前に、提出者が激怒するところから会は始まりました。この日、市によって集められたのは、多摩第二小と竜ヶ峰小の学校長や保護者などで構成される「統合準備委員会」(統合に向けての学校間のすり合わせの場)に青少協を加えた「拡大版統合準備委員会」。しかし、市長への要望はこの委員会が提出したものではないばかりか、
・竜ヶ峰小の子どもたちの通学の安全(バス通学費用・バス停・運行時刻)
・通学以外の交流で使用する中和田通りの歩道拡幅や補修
・第2小建替えの今後の見通し…など、学校内だけでなく地域と子どもたちをどう考えるかを問うものです。教育委員会だけで答えられる内容ではなく、長い間棚上げにしてきた説明も含め、市長が説明責任を果たすべきとの訴え。前市長の頃から訴え続けていた地域の皆さんにとっては、バカにされていると感じたようでした。

「今まで何してた!」の声
説明を求めるうちに、
・バス代全額補助は21年度に予算化することを経営会議で確認
・補助方法は京王バスと交渉中(個々に定期購入せずにすむよう)
・中和田通り歩道改修のための測量は済んでいる
・中和田通りの基本設計業務委託に着手、用地買収は9月から始める
・2小建替えに伴う並木公園の一部譲り受け(都から)は交渉中
など明らかになりましたが、これらの説明がなぜこんなに遅いのか、統合は来年4月からだというのに、未だにこの程度の進捗状況でいいと思うのか…など、かえって怒りを誘ってしまったのでした。

市民協働は信頼関係が前提
百草学童は「子ども青少年部」、中和田通りは「道路課」、二小は「教育委員会」、和田のコミュニティーセンターは「暮らしと文化部」…と所管は違っても、地域の人々がその地域全体を考え担うには、対応できる庁内の連携が必要でしょう。限られた財源なのだから、それぞれの箱物を造るより、もっと工夫はできないか。学校とコミセンが一緒じゃダメか?(これ、たとえばです)。校庭と公園が一緒じゃダメか…。
そういうことを地域で議論して合意を見出す作業を繰り返して、社会は成熟していくんじゃなかったのか。そのリーダーシップは市長にこそあり、それを軽視するなら「協働など口だけ」と言われても仕方ない!……と、要望書を提出した市民は言いたかったのでしょう、たぶん。「対立ではなく一緒に考えたい」と彼は言いましたが、市も市民も、相手任せでなく、まず自らが実態をつくることから始めては…と感じました。

3時間にも及ぶ話し合いの末、次回は道路課などにも来てもらい、改めてこれからを話し合うことになりました。こまめな情報共有で、信頼を回復できるといいですね。

帰途、暗くて狭い、でこぼこの中和田通りの歩道を歩きながら、二小の校長先生の仰ったのはこれか…と知ったのでした。

(写真、2小の亀は立派。下左:「昔はお腹の下にソロバン入れて手すりをすべったもんだ」…今は危険防止あれこれ。下右:「こういういい仕事を(木製の古い手すり)評価しろってんだ」…またも熱く語る白田議員)

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