「手を借りて自分らしく」生きる

2007年10月17日 03時51分 | カテゴリー: 活動報告

今夜はネット福祉部会主催の「地域福祉権利擁護事業」の学習会。多摩市社会福祉協議会の専門員の方からお話をうかがいました。

高齢者・障がい者の「生活の心配」を手助けする
社会福祉協議会が行なっている事業、「地域福祉権利擁護事業」は認知症高齢者や知的・精神障がいなど、判断能力が充分でない人対象の事業。
たとえば…
福祉サービス利用援助…福祉サービスを利用したいがよくわからない
日常的金銭管理…家賃や公共料金を忘れてしまい生活費の管理が不安
書類などの預かりサービス…預金通帳、実印、年金証書などの保管が心配

一人暮らしでも家族と暮らしていても「自分のことは自分で」…そうは思っても心配な人から専門員が相談を受け、本人と支援計画を作り契約、生活支援員が計画に基づいてサービスを提供しています。本人とよく話し合い、本人の希望に沿ってというところが大切なんですね。

一見、ケア・マネージャーやヘルパーがしてくれそうなサービスにも思えますが、本人の判断能力や記憶力が充分でないわけですから、慎重な線引きがありました。学習会に参加した利用者からは「一つの介護事業者しか利用していないので第3者の目が入らなかった。安心です。」との声も。心配は、残念ながら自分を世話する人への不信といったケースもあるのですね。

多摩市では現在…
認知症21人、知的障がい3人、精神障がい10人、その他5人が利用しているそうですが、最初の相談にのり支援内容を本人と考える専門員はたった一人。生活支援員は公募で増やして13人ですが、いただくお金は最低賃金並み時給+交通費の名目で1000円以下で抑えているのだそうです(他市では交通費を実費で支給したり、独自で増やしたりしているところも)。福祉の現場はどこも善意頼みですが、これでは将来にわたって担い手が確保できるはずがありませんね。

自立…生きる気持ちが「元気に」立てば
自立支援という言葉を聞く度、「自立」の意味を考えます。寝たきりの人の、自分も家族もわからなくなった人の、自立支援て何だろう。私なりにたどり着いたのは、今のその人が「こうありたい」と思う自分に近づけるよう、少しでもできることがあるなら手助けする…そんなことかと思います。そして、そのハンディのために生きる尊さが脅かされないよう守ることも…。「寝たきりだって自分らしくやらせてもらいます!」でいいんじゃないですかね。

(写真は、拾われて豪邸付きセレブになった子猫@連光寺)