すごい!ハンディキャブゆづり葉10周年

2007年5月27日 23時36分 | カテゴリー: 活動報告

「よりよい多摩の移動を目指して」


今日はパルテノン多摩で、ゆづり葉10年目の総会が開かれました。総会の後には、ゆづり葉の運行を3年にわたり調査分析してきた兵庫県立福祉のまちづくり工学研究所の北川先生から、「ドライビングレコーダー分析から見えてくる安全運転」と題した基調講演があり、データに基づいた提案に一同感心。ゆづり葉の日頃の安全管理に改めて安心すると共に、今後は街全体が、こうした意識や情報を共有することで、高齢社会の交通を安心なものにしていけるのではという示唆がありました。

衣食住の「衣」、これからは移動の「移」
パネルディスカッションでは車椅子利用の理事から「市はもっと多くの移動困難者に、こういったサービスがあることを知らせる工夫を」との意見や、多摩養護の先生からは「養護学校生の移動の現状と課題」、そしてまた、杉本理事長の「制度を変えるためには事業者同士ネットワークして声をあげていくことが必須。多摩市にももっと事業者が増えるといい。「衣食住」の「衣」はもう移動の『移』だと、みんなにわかってほしい」…という言葉には、介護保険導入以前から、制度の隙間に入るであろう「移動」に取り組んできた人こその力強さを感じました。

車椅子はじめ移動困難な人をサポートするこうした事業は、その議論が国交省により「道路運送法」でなされてきた経緯があります。それゆえに、タクシーなど既存の事業者との摩擦が大きな壁になっていますが、本来、移動支援は、その人の社会参加や自己実現を支援するもの。違う所管で議論がスタートしたことが残念です。

「人権」という言葉は使わなくても
さて、シンポジウムの後は懇親会。ゆづり葉スタッフや利用者、支援者で10年の来し方を振り返り、一言ずつのリレートーク。
みんなが同じところで笑い涙ぐむ、いいなぁ…本当に温かな時間でした。
利用者であり理事でもある女性が言った「できないと諦めていたことも、ゆづり葉のおかげでできるようになった。充実した日々を送れることを、諦めている大勢の人に知らせたい。」という言葉は、ゆづり葉が、利用者も事業者も、人としてつながり合ってきたことを伝えてくれます。

(写真は、着々と準備が進む秋の味覚)