人に会って、また動かされる

・・・やっぱりおかしいと思うなら、1ミリでも動こう!

毎日、たくさんの方にお会いします。そんな中で、会えてよかったなぁ…としみじみ思える出会いがあります。

フォトジャーナリストのTさんとは、誘われるままに出かけた小さな集会でお会いしました。現実に何が起きているのかを正確に知らせたい、これはあなたの問題でしょう!と問いたい…その姿勢からは、紛争を拡大させるばかりの現実をどうして見ぬ振りするんだ…という、「当事者としての」怒りや焦りが痛いほど伝わってきました。平和になるために何をしていいのかわからない、どうせ何もできない…そう思う人たちにお願い…と彼が強く訴えたことをこの場を使って紹介します。

『9条を変えたい安倍政権による報道への圧力は、さらに強さを増し、NHKへの介入によってまで、ジャーナリストが本当に伝えたいことを伝える時間を確保させなくしています。もし、イラク報道などで興味をひいた番組、記事を見たら「もっと見たい」「再放送してほしい」「誰が報じたんですか」何でもいいから、視聴者が見たがっているというバックアップをしてほしい。』

視聴者としてジャーナリストの後ろ盾になる…今日からできそうですね。

もうひとりはJIM−NETの活動をしている女性(JIMはジャパン・イラク・メディカルの頭文字)。イラクで使われた劣化ウラン弾などの被害は、今だけでなく長期的に受け継がれます。その医療に役立てるために資金を募り、現地へ薬品などを届けているこの団体に、彼女は参加しています(多摩では彼女たちが一昨年、平和イベントで、かわいらしい缶バッジでカンパを集めていました)。現地に赴いたり、報告を受けたりした彼女は、「留めておきたい」と書いた詩を、この夜、朗読してくれました。この方もまた「伝える」だけに徹したお話。だからこそ考えさせられる。笑顔の美しい女性が声を荒立てずに語る真実に、参加者全員、ひと時、言葉を失って聞き入りました。

若者の一大関心事は「世界平和」と新聞にありました。
うがった見方をするなら、どうにもしようがないから言える、お気楽な発言かもしれませんが…。私たちの税金が、理不尽な大義名分のもと、人殺しに使われていることを、どうしたらもっと引き寄せられるのか…考えさせられるとともに、気付いた者の責任もまた感じた晩でした。

平和への祈り…祈っている場合じゃないほど、世界は緊迫している。「だからどうする」…そう突き動かす、これこそが人がつながる意味なのだと、心揺さぶられた集会でした。