市民の寄付がNPOを元気にする!!

杉並区NPO基金の研修会に行ってきました。

多摩NPO協会主催の研修会(@ベルブ永山)で、杉並の地域課協働推進係長、小田部恵美子氏のお話しをうかがいました。

〜「税金を払っているんだから国がいいようにしてくれる」!?〜          欧米に比べ、日本ではまだ、「寄付」という行為は日常的ではありません。
杉並区は「地域で豊かに暮らすために、今やNPOの存在は不可欠。その活動を継続、あるいはさらに拡げるために、市民が自らNPOを寄付を通じて支援する文化を創ろう」と条例をつくり、NPO支援基金を設置しています。
市民による第3者機関が申請団体を審査、区が決定し、始まった4年前から今年までに、約1200万円が寄せられています。

特徴は、
1.寄付をした区民や事業者が税の優遇措置を受ける。
2.寄付したい団体・分野を要望でき、また活用先も寄付者の意向が尊重される。
3.助成を受けた団体の事業報告などは公開され、どのように活用されたかをチェックできる。 
  

多摩市にもたくさんのNPOがありますが、多くの団体が事務所の維持、人材の確保、広報など、活動の継続に頭を悩ませているのが現状です。これらの団体が力をつけ元気になり、行政と役割分担をして公共サービスを担うことができれば、地域での市民の選択肢はもっと広がり、地域社会の活力もまた増すことになります。そのためにも自治体による育成・支援は当然のこと、私たち市民も、どんなふうに活動を支えていけるのか、考える必要がありますね。ちなみに、寄付というと「一口何万円」のイメージがありますが、個人からの寄付で一番多いのは千円単位だとか。難しく考えずに「臨時収入があったから」くらいがよろしいようで。